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シューナは「いっしょに事を始めよう」というという小国地方の言葉です。

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涼場! 涼浴! 涼食! を求
暑い夏を小国で過ごす!

 涼しい小国といえど、日中は都会なみの暑さ。屋外で仕事をされている人には熱中症に気をつけていただきたい。そこで今号は、まだまだ知られていない小国の涼しいモノを紹介しよう。
涼場
 涼しい場所といえば湧水や滝など水場や川辺の情景が浮かぶ。小国の滝は山の中まで探ると40数箇所あるが、自然のままで観光のための開発がされていない。足元が悪いため興味のある人は地元の人に尋ねて欲しい。

 その中でおすすめは黒渕の鍋ヶ滝。滝の裏側は別天地。地元の有志たちで道を開け、テレビCMのロケ地に使われるほど有名になった。
 ここで紹介するのは杖立にある白糸の滝。「水がしくない」と効いてはいたが長雨の後でご覧の通り(写真)だった。
 千年の歴史を持つ湯治場、杖立。その昔の日田往還道から杖立への引き込み道沿いにある。石畳の坂道は、杉山に囲まれ、湿気を含んで滑りやすいので注意が必要。滝を見上げると飛沫(しぶき)の冷たさに気持ちよい。古(いにしえ)の旅人も温泉の生き帰りに、この場所で一息いれたことだろう

  瀧姫のさらす手振りは
   みえねども
    流れて落ちる白糸の瀧 

                西行法師


  瀧比媛のいつのまにかは
   つむぎけん
    さらして流す白糸の瀧

                小野たかむら


    の碑がある。

 小国は湧水は岩清水が点在し、水神様を祀って感謝のお祭りをしている。家庭では井戸水を使用しているところも多い。ただ、無料で開放している水は、公表は控えているので使っている人に尋ねるのが一番いい。
 杖立の宇津尾権現の吟霊水、ッ黒渕の蓬莱命水、西里の倉本岩清水などが代表的。


▲宇津尾権現の吟霊水は参道を担いで持ち帰る


▲蓬莱命水は道端にあってありがたい


▲両神社の手水は飲んでも良い
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木陰
 杉の町、小国では杉山の中も涼しい場所。山の中はあすすめしないが、巨木に囲まれた神社の境内は、ひんやりしていて気持ちがいい。
草原
 車を走らせ、山の上に行ってみよう。ファームロードの大分県との県境の亀石山付近。標高900mクラスの草原は、小国町の市街地や阿蘇山五岳が一望できる。数種類の鳥のさえずりも涼感を誘う。


富くじ詣での小国両神社境内


▲うっすらと見える阿蘇の涅槃(ねはん)像
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涼浴
▲オーバーフローのお湯が洗い場いっぱいに流れている
▲奴留湯温泉浴場の外観
建物の裏が公民館と駐車場

 温泉地の多い小国にあって、唯一夏向きの温泉は北里の奴留湯温泉浴場。
大人200円子ども100円。奴留湯(ぬるゆ)という地名も面白い。外来者には読めない人が多い。その昔、参勤交代に仕えていた奴さんが留まりに来たことからといわれ、お湯のぬるさ(微温さ)に当てたものだろう。歴史の古い湯治場であることには違いない。建物は改修され、冬場は温度調整される。湯船の底の丸石だけが昔の風情を残している。地域のコミュニケーションの場であり、知らない人でも声掛け合う。ココには都会にない田舎の人情がある。
 じつは、もう一箇所、夏向きの温泉場がある。田園の畦道を歩いていく寺尾野温泉浴場。ここもぬるい。
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涼食  ジャージ牛乳で作ったソフトクリームやアイス、飲食店での冷たいメニュー、いわゆる夏場の定番食べ物は別にして、小国ならではのモノを紹介しよう。
 冷汁(ひやじる)である。一般的には宮崎県が有名というだけで他では聞かない。何時の時代からか受け継がれた夏の食べ物だろう。
 レシピは、いたって簡単、といっても具財が質素なだけに料理を考えられた時代を感じる。内臓を取り除いた川魚を乾燥するまで弱火であぶり、すり鉢ですりつぶす。(今は、大きめのイリコを使用するところが多い。)味噌汁を入れ、塩もみしたキュウリやナスの薄切りを入れる。薬味は、青ジソ、ミョウガ、ゴマ、すり鉢一個で事足りる。食べる時間まで冷やす。ご飯は熱くても冷えてても、それは好き好きのようだ。お玉ですくってご飯にかけていただきます。
 汗だくでの労働は食欲不振になりがち、それでもスタミナをつけるためにかき込んで食べる。水を浮かべたら「チメタクテオイチイ」となる。ご飯の代わりにソウメンもいける。
 都会のお客さん用にと冷汁を出してくれたスナックもあった。

冷たい自家製くず菓子でおもてなし




夏季限定で、泊まりや休憩のお客さんにお出ししている
水玉寄せ(右)とゆず寄席(左)
(杖立/旅館 白水荘)






北里バランでは、冷汁を召し上がりたいお客さまに
予約で作っている


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不思議な水
 下城、北河内地区にある大石には「イボが取れる」という水がある。通称「イボ石」と呼ばれているイボ取り神様の宿った石に溜まった水。

 事の始まり
 40数年前、地区の子ども達が、平らな石の上で遊んでいた。その中に尾簿のある子がいて、お婆さんが遊んでる子どもたちに、歳の下図だけ小石を集めさせ、その石の上に並べさせた。お婆さんは、「この石を蹴りなさい」といって一人ずつ石を蹴らせた。その後イボのあった子どものイボがなくなったということだ。
不思議な現象
 そのお婆さんが亡くなって、石のことは忘れ去られようとしていた頃、地区の中の道でアスファルト工事が始まった。その平らな石は、工事を阻む事になり移動する事になった。医師の大きさに適したクレーン車を持ち込み、なれた工事人たちは簡単作業と思っていたのだが、石は思うように動かなかったという。現在、座っているのは、やっと動いた位置と向きだということだ。
二升の水
 平らだった石は、起きた状態で、平らな部分は背になった。上になる部分には直径15センチほどの穴があり、小さな窪みと思ったらむずが二升も入る壷のような穴だった。
 雨が降り、その穴に溜まった水をイボにつけるとイボが取れるという話は新聞の投稿欄に載り、イボで悩んでいる人が各地から訪れ、水を持ち帰るようになった。
え!腹の中のイボ 
 腹の中のイボで手術をするかどうかで悩んでいた人が来た時は、石の近くで湧いている井川(つるもと水神様)の水を石に供えて祈り、その水を持ち帰り飲用した。
 二ヵ月経って検診に行ったら腹の中のイボがなくなっていたということで、お礼参りに来ている。
 まるで「日本昔はなし」のようだが、冒頭のお婆さんは、この意思の言い伝えを知っていたのだろうか、地区では、おろそかにできない石として大事にしている。
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     涼場・涼浴・涼食

                       小国ツーリズム協会 協会長 宮崎暢俊

今年の夏は、鮎の友釣りに行く機会がありました。下場からの川が杖立川の本流に交わる上流が、選んだ釣り場です。百年を越える杉の大木のそばから、ササダケの中を掻き分けて川場へ降りていきます。目の前のササダケの上から突然マムシが落ちてきました。マムシも驚いていましたが、わたしもびっくりしました。今回は、涼しくなる話がほしいとのことで・・・。
 杖立温泉に釣り馬鹿三人組がいます。わたしの釣り指南であり、鮎のおとりの提供者でもあります。今年は、大小の鮎がそこそこ釣れています。小さな鮎ほど闘争心があります。身体の小さな人たちよ頑張りましょう。つった鮎は、河原で塩焼きにするのが一番、川のせせらぎと野鳥のさえずりをBGMに、片手に竹串の鮎、片手に缶ビール、川風に拭かれて心地よいものです。
 下城の川を遡ると下城滝の滝壺に着きます。お茶のCMのロケ地で有名になった黒渕の鍋ヶ滝と同じように滝の裏に空洞があります。鍋ヶ滝は空洞に入り、滝を裏側から見ることができますが、下城滝では大冒険で危険を伴います。誰にも黙ってチャレンジしたことがあります。心は怖くて、身体は滝しぶきで大変寒々しい思い出です。
 そうそう、子供の頃の思い出といえば、下城北河内に「イボ」に効く「イボ水」があり、その水をつけていたら確かに、「イボ」が治りました。
 小国には湧水がたくさんあるので、涼浴も楽しんでください。



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